UltraVNCのちょっとした小技
UltraVNCも使って早10年近くなりました。始めて触ったときは「まじに遅いわ」と思っていたのですが、UltraVNCのMirrorDriverのおかげか意外にさくさく使えたりします。とりあえず私のUltraVNCの設定を備忘録。
使うもの
- XenServer6.1 (Windows7のVMを使います)
- UltraVNC
- UltraVNC MirrorDriver
- ZoneScreen (ソフトウェアデュアルモニタ)
- gpedit.msc (Windowsのグループポリシーエディタ)
UltraVNCのインストール
http://www.uvnc.com/
最初はUltraVNCをインストールします。2013/01/29時点では Version 1.1.8.0 が最新です。
サービスとして起動するように「Select Addtional Tasks」で以下のチェックを入れます。
UltraVNCのMirrorDriverのインストール
http://www.uvnc.com/downloads/mirror-driver/85-mirror-driver-downloads.html
ここでは注意が必要です。RDPセッションでは絶対にインストールしないでください。まじに泣きます。必ずコンソールセッションでインストールしてください。
とりあえず全部チェック入れてしまいましょう。
サービスで起動しているUltraVNCからログオンできるようにグループポリシーを変更
Windows Vista以降、セキュリティ対策のセッション0分離というやつのせいで、UltraVNCのサービスにViewerでアクセスしてもログインできません。
http://msdn.microsoft.com/ja-jp/windows/desktop/dd871151.aspx
ただ、対策がないわけではありません。Windows7 or Windows2008 ではグループポリシーの設定を変更することで対応可能になります。
1. gpedit.msc を実行 2. [コンピュータの構成] ->[管理テンプレート] -->[Windowsコンポーネント] --->[Windowsログオンのオプション] 「ソフトウェアのSecure Attention Sequenceを無効または有効にする」を「有効」+「サービス」に変更
UltraVNCの設定
ここは好きな設定にします。私の場合は余計なものを外すようにしています。
1. スタートメニューから[UltraVNC]の「Edit Setting」を起動 2. Securityタブ - 任意のパスワードを設定。Windows認証にした方が管理は楽かも。 3. Input/FilterTransferタブ - [Disable Viewer inputs]のチェックを外す - [Japanese(v102 keyboard method)をチェック 4. Screen CaptureタブのAdvanced - [Use system hook.dll]をチェック - [Use Mirror driver]をチェック - [Remove Aero while connected]をチェック - [Remove Wallpaper while connected]をチェック
これでログオフログオンできるし、通常で使えるレベルになったと思います。でも若干物足りない...。
ZoneScreenでデュアルモニタ
http://www.zoneos.com/zonescreen.htm
解像度をアップするために、仮想ディスプレイに接続してみます。
ZoneScreenをインストールしますが、Windows7の場合、インストール時に「デジタル署名のないドライバ」と警告がでて使用出来ません。
色々な方法で回避できますが、ここではテストモードにして逃げます。
> bcdedit /set TESTSIGNING ON
OSを再起動して、ディスプレイの設定をします。サブモニタが見えるので、ここでは1ディスプレイ: 1024x768 / 2ディスプレイ: 1024x768 とします。
この状態でVNCで接続すると、2048x768 という横長デスクトップの完成です!